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村上かつらブログ

フィールヤング8月号

feelyoung2010.8


毎年8月は、
学生時代から愛読している大好きな雑誌のひとつ、
フィールヤングのアニバーサリー月間です。

今年はなんと創刊19周年目!
おめでとうございます!


以前から親しくさせていただいている
同誌の編集さんに、


「フィールヤングの19回目の誕生日(8月号)と、
 わたしの誕生日(彼女は8月生まれ)に、
 プレゼント(読み切り)くださいよ!」



と言われ、
それまではのらりくらり打ち合わせしていたのが、

「8月号に間に合うように、読み切り1本描かなきゃ!」

という強迫観念にかられてしまい、
読み切りを描かせていただきました。

ひとまわりも若い新人編集さんなのに
口説き文句がうまい(笑)!



予告カットの段階では、まだネームもプロットも上がっておらず、

「だったらとりあえず、
 タイトルは ”birthday(仮)” って打っておいて下さい。」

とお願いしたのですが、
結局、本当に誕生日のお話になりました(笑)。
これも担当さんのアイディアです。



■story■

三田アヤコ、28歳。
ひと月まえに彼氏と別れ、同棲生活も解消。
とりあえず荷物ごと実家に身を寄せている。

ふと気がつくと、誕生日。
今年は一緒に過ごす相手がいない。予定もない。

このままじゃ会社から直帰コース。
実家では父親と母親が、
ウン年ぶりにケーキを用意して、
手ぐすねひいて待っている!?
いまさら家族で過ごすなんて、
なんだか退化している気がするし・・・

ささやかだけど切実な、女の悪あがきをめぐる、とある一日の物語。




わたし自身はすっかり、

「”誕生日を親に祝ってもらう”ということは、
 実はすごく、かけがえのないことだ!」


と思う年齢になってしまっているのですが、
そっちを描いちゃうと、
読者の年齢層からはずれてしまうみたいなんで、
担当さんとよく話し合って、
その一歩手前、20代後半の感覚でとどめておくことになりました。


この読み切りを描くにあたり、ふと、

「わたしも妹も家にいなかった
 はじめてのクリスマスって、
 両親はふたりきりでどんなふうに過ごしたんだろう??」


ということが気になりました。

わが子がクリスマスを過ごす相手が、
同性であれ異性であれ
それがバイト先のクリスマス会であれ
たまたまクリスマスと重なったライブであれ、
親にしてみれば、

「そういや今年は我が子がいない」

という事実に変わりありません。


夫婦二人で、美味しいものを食べて、
それなりに仲良く過ごしてくれたと思いたいけど、
わたしが子供の頃は、それこそ、
デコレーションしたツリー&万国旗(?)を飾って、
母親の手づくりケーキでお祝いしていただけに、
父&母の会話の中に、
「とうとう二人ともいなくなったなあ。」的なトピックは
あったに違いないと思うわけです。


勝手に妄想して、今さらだけど(ほんと今さらだけど!)
すっごく切なくなってしまった。


いつか、自分に子供ができたら、
いつまで誕生日を祝わせてくれるのだろう
いつまでクリスマスを共に過ごしてくれるのだろう



「誕生日、

 親と過ごすくらいなら残業したい!」



という、わが子の切実な(?)気持ちを、
単に「さみしい」とは捉えず、

「うんうん、おかあさんも若い頃そうだったわー。
 えらいね○○(名前)、自分と戦っているね!」

と肯定してあげられるように。

最近すこしだけ忘れかけている「子供側」の自分の気持ちを、
この読み切りに残しておくことができてよかった。



すごく好きな作品になったので、
手に取っていただければ嬉しいです。




fy.birthday
              
  1. 2010/07/08(木) 18:27:46|
  2. 仕事(ご報告)
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