
わっ!更新しなさすぎだ!
時が止まっとるやないか!
夏が終わってた・・・。
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今回、作画中ゆいいつ観に行った映画、
映画「立候補」(これが正式な表記、らしい)。
この映画のことが、ずっと書きたかった。
舞台は、まだ記憶に新しい、2011年の大阪府知事選。
いわゆる、泡沫候補と呼ばれる立候補者を追った
ドキュメンタリーだ。
カメラは主に、マック赤坂氏を追いかけているが、
たぶん、候補者の中でこの人がいちばん、
気安くカメラを受け入れてくれたのだろう。
後半、マック氏に巻き込まれる形で
うっかり出演(させられている)面々から想像するに、
DVD、ブルーレイ化は、ないかも・・・
ぜひ劇場に足を運んでいただきたい。
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大学生の頃、
「担当編集」ではないけど、
いろんなところに連れ回して下さって、
わたしに「文化」を授けてくれた編集さんがいた。
そのYさんが、わたしに、
「あなたは一生、
非合理的なものへのこだわりを描き続ける人」と言ったことがある。
非合理的なものへの、こだわり!!!わたしが描いてるもの(愛してやまないもの)って、
非・合理的だったのか!!(知らんかった・・・)
と、目から鱗が落ちたのだが、
今思えば、「こいつ多分、一生売れねーな・・・」と
密かに案じてくださっていたに違いない。
映画「立候補」を観て思った。
やばい、やっぱり、こういうのが好きなんだって。
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「負ケルトワカッテ、ナゼ戦ウ」当選した松井一郎氏の得票数は、2,006,195票(54.73%)
対して、マック赤坂氏の得票数は、21,479票(0.59%)。
実に、両者の差は・・・えーと、何倍だ??
藤岡監督の言葉を引用すると、
「(略)彼らは本気なのか?
本気ならどうやってその世界を実現しようと考えているのか?
本気じゃないなら何が目的なのか?」
「負ケルトワカッテ、ナゼ戦ウ」この答えは、
屈託なく陽の当たる道だけ歩いて来た人には
どんだけ考えたってわからないだろうし、
わかんなくたって大丈夫。
「誰かが、この(非合理的・非生産的な)役割を
請け負わなかったら、
人類全体として、じつは、ヤバいんじゃないか?」
という、危機感。バランス感覚。
こんなの、わかんない人はわかんなくていい。
・・・思い込みだもの。
世間様の「ものさし」から外れてしまった人間が、
自分に存在意義を授けるための、最後の砦。
だって、なんらかの形で、
役に立っていたいのだ!
無駄にしかならないのなら、
無駄だって、意味がある、と。
世界のバランスをとるための
反対側の重しになっているはずだ、と、
信じていなきゃ、やってらんないのだ。
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今回の原稿の最終日・神楽坂のバーで、
アシスタントさんの前で、
なんのために描いてんのかって聞かれて、
一瞬言いよどんだのだけど(はずかしいし)、
やっぱり自分は、誰かが書き留めておかないと
なかったことになってしまうような、
1円にもならないけれど、
だけど確かに存在した
ちっぽけな気持ちを、
ゴミ拾いみたいに集めて行きたいと思った。いい歳して。
もしそれを描き続けることが許されるなら、
「 誰かの、ゴーストライターでも、いいんだ、」
って
思わず口から出たとき、
これ、デビュー作を描いたときとおなじ気持ちじゃん!
(短編集1のあとがきより)
って、思って、自分でびっくりした。
いまの状況(分に過ぎた雑誌での連載)は、
もちろん、有り難いのだけれど、
自分の16年間の漫画生活の中ではちょっと特殊で、
一回、「うわああああああああ!!!!」ってなって、
思わずブログの更新が止まってしまった。
自分が本当に描きたいこと
本当にやりたいことが
今ほど明確になったことはない。
連載を終えたらいちから出直したい。
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ちなみに、このテキストを書いている今日、
新宿バルト9で「地獄でなぜ悪い」観てきました!
最高!!!!バカ最高!!!!!
エンドロールとともに客席から拍手が!!!!
どっちをブログに書こうか迷ったけど、
まずは「立候補」だ!
みてね!!
- 2013/10/07(月) 02:12:31|
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